妊娠中も効果的

米国やヨーロッパでは

妊娠発覚と同時に圧迫ソックスを履くよう

医師から指導されますが、

日本ではまだまだ効果を知られていないのが現状です。

 

圧迫ソックスは妊婦の浮腫み予防にはもちろん、

つわりが軽減するという文献もあるんです。

 

妊婦が浮腫みやすい原因

 妊婦がむくみやすいのは、体内の血液と水分のバランスが崩れやすいからです。血液は赤ちゃんの栄養を胎盤を通して運ぶ大切な役割を持っているので、妊娠中は通常よりも血液量が増加します。その血液から体液が漏れると皮下組織に水分として溜まってしまいます。
・塩分の過剰摂取。
・つわり等からくる運動不足。
・妊娠にともなう体重増加。
・ストレスや疲労、身体的原因。
・冷えによる血液の循環不足。
・同じ姿勢でいることで血液が留まってしまう。
・妊娠中の体型変化に伴う衣服の締め付け。


つわりが重たい場合は、外出もできない状態になります。動く事が出来ないので必然的に運動不足に陥りやすくなります。体を動かさないと血液の循環が滞って、血管と細胞の受け渡しをする細胞間液という水分が溜まり、手足がむくみやすくなるのです。
立ちっぱなしでいたり、座ったままでいると重力に従って血液は足の方に流れていきますが、これを心臓に返す弁が働いて血液はうまく体内を循環します。しかし、長時間その状態が続くとその働きが鈍くなりがちです。特に女性は血流を助ける筋肉が少ないので、男性よりも立ち仕事で浮腫みやすいと言われています。

冷えや血行の不良は、手足の末端に血液が行き届かないので体内の水分が一定の場所でせき止められている状態です。もとも体内の60%は水分ですから、冷えて血行不良になるとむくみやすい特徴があります。

 

妊婦が下肢静脈瘤になる原因


妊娠することで、女性の体内ではエストロゲン(卵胞ホルモン)とよばれる女性ホルモンが分泌されます。このエストロゲンには以下のような効果があります。

・血液をかためる作用があり、出産時の止血を助ける
・妊娠中の血液の増加にあわせて血管を広がる

エストロゲンがもつ“血液をかためる作用”“血管を拡張する作用が”はたらくことで、静脈にある血液の逆流をふせぐ役割をしている「逆流防止弁」のはたらきを鈍らせてしまいます。
逆流防止弁は正常な状態であれば足の血液を心臓に送りもどし、血行を促進するのですが、はたらきが鈍くなることで血液が静脈内で逆流し、血行がわるくなり、本来であれば心臓にもどっていくはずの血液が足に滞るようになってしまいます。
それに加え、妊娠すると胎児が成長するにつれて子宮がおおきくなります、おおきくなった子宮は腹腔内(ふくくうない)の静脈を圧迫します。
腹腔内の静脈が圧迫されると、心臓に血液がもどるのを妨げてしまいます。このように血管が太くなったり、血液が固まりやすくなったり、静脈が圧迫されたりするため、通常時よりも妊娠中のほうが下肢静脈瘤になる可能性がずっと高くなります。

 

妊娠中の圧迫ソックスについて、たまごクラブ9月号でも取り上げられています。

お腹の赤ちゃんに良質な酸素と栄養を届けるためにも、圧迫ソックスの着用をおすすめします。

 

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